ComfyUIのHires Fix|女性キャラを512から768へ二段階生成

執筆・検証:Ainavora編集部 · 訂正の連絡先

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確認日:2026-10-05 / 検証ラベルは本文記載の条件・範囲に限ります。

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女性キャラクターの顔や髪を、最初の構図を手がかりに少し大きく描き直したい。そんなときに試せるのが、二段階生成のHires Fixです。この記事では、架空の成人女性の上半身を512×512で生成し、768×768へ拡大した潜在画像をもう一度KSamplerに通します。二段目のdenoiseだけを0.25・0.5・0.75に変え、顔、髪、服、窓の見え方を比べました。

Hires Fixは、元画像をそのまま鮮明にする処理ではありません。描き直し量を増やすと、欲しい細部と一緒に顔立ちや衣服も変わり得ます。キャラクターの同一性を保証する設定ではない、という前提で使います。

今回の作例では、指定した紺のコートは一段目から0.5まで見えず、0.75では淡い色の上着が加わりました。髪も指定した肩丈より長めです。二段目の値を上げても、文章の指定どおりになるとは限りません。

最小ワークフローを組めて、img2imgのdenoiseを一度触った方向けです。追加ノードや拡大専用モデルは使いません。モデル本体を含まない実験用JSONも配布します。

先に、どの「拡大」が必要かを決める

Hires Fixでは、一段目のKSamplerが出した潜在画像をLatentUpscaleで大きくし、二段目のKSamplerで再生成します。今回の流れは次のとおりです。

512で生成 → 潜在画像を768へ拡大 → 768で再生成 → 画像として保存

この二段階生成はComfyUI公式の例にもあります。ただし、この記事の女性キャラクター、数値、比較画像はAinavoraの検証用に用意したものです。

保存済みのPNGを描き直さずに大きくしたいなら、RealESRGANを使う拡大手順が別の選択肢です。Hires Fixは一段目から作り直す流れなので、元のPNGだけを入力して同じ結果を得る方法ではありません。画像の一部、たとえば服の襟だけを直したいならインペイントのほうが目的に合います。ComfyUI公式も再生成を含む方法と拡大モデルを使う方法を分けて案内しています。

配布JSONと今回の条件

女性キャラクター用Hires Fixワークフローをダウンロード。使い始める前にREADMEとJSONの利用条件も確認してください。JSONは11個の標準ノードだけで構成し、モデルの重みは含みません。Checkpoint欄の仮名を、手元の対応するSD1.5モデルに選び直します。SDXLやFLUX用の配線ではありません。

以下の条件表は、スマホでは左右に動かして確認できます。

項目検証条件
確認日・環境2026年10月5日、ComfyUI 0.33.4、Windowsの分離環境、CPU実行、追加ノード無効
CheckpointRealistic Vision V5.1、VAE入りのSD1.5モデル。モデル本体は配布しない
一段目512×512、batch_size 1、denoise 1.0
潜在画像の拡大LatentUpscale、bislerp、768×768、crop disabled
二段目denoise 0.25・0.5・0.75。配布JSONの初期値は0.5
共通の値Seed 20261005をfixed、Steps 20、CFG 7、euler、normal

Positiveは、窓辺に立つ25歳の成人女性、栗色の肩までの髪、白いブラウスの上に紺のコート、上半身、柔らかい昼光、写真風という英語文です。Negativeはぼけ、低品質、文字、透かし、余分な手足、崩れた手を指定しました。年齢と服装は生成上の指定であり、出力の正確さや実在の人物との関係を保証しません。

比較中にPrompt、モデル、一段目のSeed、寸法、Stepsは変えていません。環境やモデルファイルが違えば画像は一致しません。CPUでの検証結果を、GPUの所要時間や必要VRAMの目安として使わないでください。

1. JSONを開き、Checkpointを選び直す

ComfyUIのキャンバスでCtrl+Oを押し、ダウンロードしたJSONを開きます。左端のCheckpointLoaderSimpleにあるSELECT_YOUR_SD15_CHECKPOINT.safetensorsは仮の名前です。手元の対応モデルを選んでから実行します。今回の検証に使ったファイルは、Realistic Vision V5.1の配布情報を照合したVAE入りのfull/fp32版です。検証機の020.で始まるファイル名はローカル名で、配布元の正式名ではありません。

モデルの置き場所や選択で迷ったら、Checkpointの基本を先に確認してください。配布元ごとの利用条件も、モデルを入手する前に確認します。

2. 二段目へ渡す線を確かめる

一段目のKSamplerの出力は二つに分かれます。一方をVAE DecodeとSave Imageにつなぎ、512×512の比較画像を残します。もう一方をLatentUpscaleへ渡し、768×768にした潜在画像を二段目のKSamplerの「潜在画像」へつなぎます。二段目を別のEmptyLatentImageにつなぐと、一段目の顔や構図を引き継ぐ比較にはなりません。

両方のKSamplerへ同じMODEL・Positive・Negativeを入れます。二段目の結果もVAE Decodeを経て、もう一つのSave Imageで保存します。保存先が二つあるのは重複ではなく、512の基準画像と768の仕上がりを並べるためです。

3. 二段目のdenoiseだけを変える

まず配布状態の0.5で実行します。次に二段目のdenoiseを0.25、0.75へ変え、それぞれを実行します。一段目のdenoiseは1.0のままです。二段目のSave Image名も、比較しやすいようAinavora_woman_hires_025、Ainavora_woman_hires_050、Ainavora_woman_hires_075に分けます。保存名は生成条件ではありません。

Seedの「生成後の制御」がfixedかも確認してください。Seedまで変えると、denoiseだけの差を読めなくなります。ComfyUIが一段目をキャッシュから再利用する場合もありますが、設定比較のための512の基準は同じです。

一段目の512×512。窓辺の架空の成人女性。白いブラウスで、指定した紺のコートは見えない
一段目の512×512。窓辺の架空の成人女性。白いブラウスで、指定した紺のコートは見えない
二段目denoise 0.25、768×768。顔と窓枠は一段目に近く、白いブラウスのまま
二段目denoise 0.25、768×768。顔と窓枠は一段目に近く、白いブラウスのまま
二段目denoise 0.5、768×768。髪や襟の描写が変わり、白いブラウスのまま
二段目denoise 0.5、768×768。髪や襟の描写が変わり、白いブラウスのまま
二段目denoise 0.75、768×768。淡い色の上着が加わり、顔と窓の見え方も変わった
二段目denoise 0.75、768×768。淡い色の上着が加わり、顔と窓の見え方も変わった

同じ表示幅では512の画像が必要以上に小さく見えるため、画像を開いて原寸でも比べてください。今回の結果は次のように読みました。スマホでは表を左右に動かすと、右端の判断欄まで読めます。

二段目denoiseこの作例の変化使う際の判断
0.25白いブラウスと窓枠が残り、顔の配置も一段目に近い。襟の形はまだ曖昧元の構図を手がかりにしたいときの比較点。低い値なら必ず自然になるわけではない
0.5髪の束や襟、ボタンの描写が変わる。顔も目元などが少し変わり、紺のコートは出ない配布値は比較の出発点で、万能な推奨値ではない
0.75淡い色の上着が加わり、顔の描写と窓の背景も変化。紺のコートにはならない細部の追加と、最初のキャラクターを残すことは別の評価になる

0.75は服の要素が増えましたが、指定した色は再現していません。出力を見て「細かくなった」と感じても、最初の顔立ちや髪型を残したい用途では別の評価になります。この3枚は一つのモデル、Prompt、Seedによる例であり、すべての女性キャラクターに共通する最適値を示しません。

うまくいかないときの切り分け

顔が別人のようになる: 二段目のdenoiseを下げ、顔と髪を原寸で見比べます。ただし低い値でも同一性は保証されません。連続したキャラクターを作るなら、PromptやSeedだけに頼らず、別途構図・参照画像の扱いも検討します。

服装がPromptどおりにならない: denoiseだけを上げて解決しようとせず、一段目の出力を確認します。一段目で要素が欠けている場合、二段目はそれを保つか描き直すかの揺れが出ます。まずPromptの服装と構図を絞り、同じ条件で再生成してください。

ぼけや輪郭の重なりが残る: 0.25と0.5のように、二段目の値を一つずつ変えます。拡大率やSamplerまで同時に変えると原因を分けられません。

メモリ不足になる: batch_sizeを1にし、二段目の寸法を下げて切り分けます。一辺が512から768へ1.5倍になると、画素数は2.25倍です。ComfyUIのメモリ確認も参照してください。

検証範囲と権利

3条件の出力画像は、実在人物の写真や名前を入力せず、実機のComfyUIで生成した架空の成人女性キャラクターです。公開PNGから生成設定のテキストメタデータを除き、条件は本文とJSONに記載しました。特定人物の肖像を参照したものではありません。顔の同一性、服装の再現、処理速度を一般化する検証ではありません。

モデルの作者はSG161222です。モデル本体は再配布しません。作者の配布ページと、実際に使うファイルの条件を確認してください。JSONとREADMEに適用するMITライセンスは、モデルの重みや第三者ソフト、生成画像の権利をまとめて許諾するものではありません。

旧版の赤いマグカップの比較JSONはこちらに残しています。旧例の保存名はAinavora_hires_025・Ainavora_hires_050・Ainavora_hires_075です。現在の記事の主題・作例・手順は、上の女性キャラクター用JSONです。

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